2018.10.17
『新しい文章力の教室』という本を読んだので、感想をメモしておきます。本書の主な内容は、文章の構成方法やわかりやすい文章を書くための具体的な方法です。読み進めやすく、実践的な内容だと感じました。
『新しい文章力の教室』では、良い文章とは「完読される文章」であると定義されています。以下は特に気になった内容の抜粋です。
意外だったのが「時制を混在させて推進力を出す」という部分です。これまで「過去の出来事は過去形で書くもの」だと思っていました。ですが過去の出来事であっても、書き手の意識が「過去の時点から見た現在」にある場合は、過去の出来事を現在形で書いても文章として成立するというのが発見でした。
『新しい文章力の教室』に具体例が書かれているのですが、確かに現在形と現在形を織り交ぜて書かれていることで、臨場感が出てきます。
この本を読み進めながら、「わかりやすい文章を書く方法」は「わかりやすいUI(ユーザーインターフェイス)をデザインする方法」と多くの共通点があると感じました。
文章をわかりやすくするためには、読み手が求める情報を整理し、伝えるための構成を考え、細かな言葉づかいを調整して仕上げるという工程が必要とのことです。UIデザインにおいても次の工程を経てより使いやすく、親しまれるUIとして仕上がっていきます。
わかりやすいUIを実現するためには、わかりやすい文章が必要だと思います。本書を参考にしつつ、理解しやすい文章が書けるように意識していきたいです。