2019.1.13
タイポグラフィの表現力や視野を広げるために実験的に制作した作品や欧文書体についてのメモであり、2018年12月後半にTwitterで投稿した内容をまとめたものです。
Intervogue Softは文字のエッジが丸みを帯びていることが特徴です。ジオメトリックサンセリフ書体のFuturaに似ていますが、丸みがあり柔らかな印象を受けることや大文字Qのテールが垂直であるという違いがあります。
Intervogue Softについての補足として、Futura Roundと比較しました。大きな違いは文字内側のエッジ部分の表現です。Intervogue Softはエッジが丸くなっており、Futura Roundはエッジが鋭くなっています。この違いにより、Intervogue Softのほうが全体的に柔らかな印象になると思います。
Campuniは直立したイタリック書体で、手書きのような雰囲気があります。st合字やct合字、スワッシュなどの装飾的な表現も可能です。かしこまりすぎず、カジュアルかつ柔らかな印象を伝えたいときに適していると思います。
Couturierは装飾的なあしらいが特徴的な書体です。合字やスワッシュが豊富に備わっており、文字表現にアクセントが付けやすいです。文字の装飾に丸みがあるため、「上品かつ楽しい」や「優雅かつ可愛らしい」といった表現に適しています。
2018年12月に制作した実験的タイポグラフィの作品数は19点でした。今回は実験的タイポグラフィ制作に加えて、Intervogue SoftとFutura Roundという形状の似ている書体について違いを調べてみました。
そこであらためて気づいたのは、文字形状のわずかな違いによっても文章やタイトルになった場合に受ける印象がかなり違ってくることです。似ている書体を比較検討しながらより適した書体を検証していくことは、パズルを解いていくような感覚があって面白いです。