2019.2.1
タイポグラフィの表現力や視野を広げるために実験的に制作した作品や欧文書体についてのメモであり、2019年1月にTwitterで投稿した内容をまとめたものです。
URW Dockは文字の骨格が四角形に近く、近未来的な印象を受けます。宇宙や未来をテーマにしたSF的な表現のほか、音楽やデジタル機器のデザインに適していると思います。類似書体のEurostileに比べてややシンプルで、すっきりとしています。
Monroeはスラブセリフ書体とヒューマニスト書体の属性を合わせ持った書体です。文字の曲線部分は手書きのような形状で、全体的に柔らかな印象を受けます。装飾的な文字が豊富に備わっており、見出しやタイトルに適していると思います。
ゲームのUIをイメージして制作してみました。同じ装飾でも書体によって受ける印象が変わります。
Marcher Sansはジオメトリックサンセリフ書体とヒューマニスト書体の属性を持っています。垂直なラインのようでわずかに斜めになっている部分があり、動きのある印象を受けます。ウェイトが10種類と豊富でタイトルやロゴタイプにも適しています。
文字形状の一例として、Tの場合は横のラインの右側部分が斜めになっています。通常は垂直になっていることが多く、文字の一部に傾斜がついていることがMarcher Sansの特徴の1つのようです。
2019年1月に制作した実験的タイポグラフィの作品数は16点でした。Marcher Sansという書体について気づいた点にも触れてみましたが、文字のディテールについて調べていくのも新たな発見があって面白いです。