2023.1.3
Apple Pencilの交換用ペン先の消耗の早さを改善するために、エレコム製のApple Pencil用ペン先(P-TIPAP03)を使い始めました。P-TIPAP03は「ペン先の先端が金属製で摩耗がしにくい」ことを売りにしている製品です。使用から16日後に、ペン先全体がぐらぐらと揺れてしまう問題に気付きました。
※こちらはApple Pencil用ペン先の標準形状(P-TIPAP03)についてのレビューです。極細形状(P-TIPAP02)とは別の製品です。
前回の記事は使用開始直後のレビューだったので、16日間使用した感想などをまとめます。詳しい経緯と第一印象のレビューについては、以前の記事をご覧いただけたら幸いです。
エレコム製Apple Pencil用ペン先(標準形状 P-TIPAP03)、第一印象レビュー
購入した製品が初期不良品でした。エレコムのサポート担当の方から交換対応を提案いただいた際に継続して使うことも考えたのですが、耐久性への懸念が残ったままだと感じたので今回は返品とさせていただきました。
使用頻度や筆圧、ペンの持ち方や書き方などによって耐久性は異なると思います。以下は自分の状況について記載しています。
エレコム製ペン先(P-TIPAP03)の明確な違和感に気付いたのは、使用から16日目の時点です。iPad Proの画面にApple Pencilが触れるとき、ペン先全体がぐらぐらと揺れてしまうことに気付きました。ペン先の接合部(ネジ形状)が緩んでいるわけではありませんでした。
試しにもう1本のエレコム製ペン先(P-TIPAP03)をつけたところ、ぐらつきはほぼありませんでした。ただし厳密にはApple純正のペン先と比べると、わずかにぐらつきがありました。それは試しにApple純正のペン先と付け比べて気付きました。
Apple純正のペン先は過去1年の間に4本(1本あたり2〜3ヶ月)使ってきましたが、ペン先のぐらつきを感じたことは1度もありません。
エレコムのサポート担当の方に問い合わせたところ、「2週間程度でそのような状況になるのは初期不良の可能性が高い」とのことでした。できればエレコム製のペン先を使い続けたかったので、耐久性について次の質問をさせていただきました。
どちらの質問についても「具体的な回答はできない」とのことでした。確かにユーザーの使用環境や使用頻度、筆圧などによって状況が変わるので明確な回答は難しいと思います。
その一方でApple純正のペン先と比べて耐久性が低いか同水準ということになると、コストパフォーマンスの観点でApple純正品のほうが優れていることになります。
購入したエレコム製のペン先が2本とも初期不良だったという可能性はありますが、もう1本のほうが仮に正常な状態なのであれば、Apple純正のペン先と比べると最初からわずかにぐらつく仕様(構造の問題)なのかもしれません。道具として使い続けるうえでの懸念が残りました。
ペン先1本あたりのコストと耐久性から、想定の年間コストを比較してみました。
※金額はどちらも税込。
今回購入したエレコムのペン先は初期不良品ということで16日で使用を中断したので、初期不良ではない正常な状態でどのくらい使い続けられるか不明です。そのため仮にApple純正品と同等の耐久性を維持できた場合として比較してみました。
P-TIPAP03は「ペン先の先端が金属製で摩耗がしにくい」という耐久性の高さを訴求した製品であり、コストパフォーマンスの観点でペン先1本あたり6ヶ月程度は安定して使用できることを期待していました。
ですが実際に使ってみた感覚としては、ペン先の接合部の不安定さから6ヶ月間安定して使い続けられる印象は受けませんでした。初期不良ではない正常な状態の製品であっても、2〜3ヶ月を安定して使い続けられるかは現時点ではわかりません。
ペン先の先端金属部分の摩耗に対する耐久性は恐らく高いと思いますが、ペン先の接合部の耐久性がApple純正品より低く、満足に使える耐久期間は短い印象を受けました。結果的に現時点ではApple純正のペン先のほうが優れていると判断しました。
普段の道具として耐久性で不安を感じ続けながら使うことは避けたかったので、今は再購入を見送ることとしました。今後もし改善されていそうであれば、そのときには改めて試してみたいです。今回はApple純正品を再購入しました。
エレコム製のiPad Pro用ケースやペーパーライクフィルム、電源タップ、各種ケーブルなど今も愛用しているものがたくさんあり、良い製品をつくってくれているメーカーだと思っており感謝しています。今後の改善に期待しています。