レコード音楽の世界観でベアブリックの魅力を伝えるプロモーションサイト
株式会社メディコム・トイが販売する、クマ型ブロックタイプフィギュア「BE@RBRICK(ベアブリック)」。ベアブリックはシリーズごとにラインナップが変わり、Webサイトがリニューアルされます。シリーズ29のサイトリニューアルでは、アートディレクションやデザイン、アニメーション設計などを担当しました。
株式会社メディコム・トイ
2014年12月
約2ヶ月(2014年10月〜2014年12月)
PC, スマートフォン, タブレット
役割・主に担当したこと
挑戦したこと
ベアブリックのオリジナルのクマには、それぞれにストーリーがあります。シリーズの代表であるBASICのクマのストーリーを読み、BASICの特徴である「スピード」や「レーシングマシン」というキーワードからアイデアをふくらませました。
さらにシリーズ29では音楽関連のベアブリックが複数存在するため、音楽に関する要素も取り入れたいと考えました。
「スピード感」と「音楽」をコンセプトの軸として、ターンテーブルのイラストを含めた全てのUI(ユーザーインターフェイス)やレコード盤面をデザインし、ベアブリックが切り替わるアニメーションサンプルを制作しました。
※ 各ベアブリックのキャラクターイラストや写真はご提供いただいた素材です。
楽しさを優先してデザインしていますが、わかりやすさも重要です。
わかりやすくするための工夫として、例えばボタンのデザインでは配色を「蛍光シアンと黒」に統一しており、押せるボタンとして認識しやすいように全体を設計しました。
PC版に比べて画面表示領域が狭いスマートフォン版のデザインでは、ベアブリックイラストの全体像を大きく表示することを優先しました。
レコード盤面からベアブリックが飛び出す見えかたにすることで、世界観を維持しつつベアブリックの魅力を最大限に伝えられると考えました。
それぞれのベアブリックに合わせたレコード盤面をデザインしました。ベアブリックごとの特徴やバックグラウンドストーリーを調べ、世界観に合う表現を目指しました。
各ベアブリックのストーリーや情報を調べたうえでレコードのタイトルをつくり、そのタイトルに合わせて音楽感やレコード感を演出するためのロゴを制作しました。
Grateful DeadとSex Pistols以外の盤面のデザインに使用しているレコードのタイトルは、架空のものです。
※ Grateful Deadのレコード盤面デザインに使用している画像は、ご提供いただいた素材です。Sex Pistolsのレコード盤面は、NEVER MINDというアルバムのジャケットデザインを題材として、ベアブリック風にアレンジして制作しました。
情報収集やリサーチを経てデザインの方向性が定まったのち、デザインに取りかかる前にターンテーブルがどういうものかを知る必要がありました。
実際に4軒のレコードショップに行き、ジャケットデザインを手に取って見てみたり、音楽機材やレコードが再生されているターンテーブルを観察しました。実際のレコードの回転速度を確かめるためにレコードが再生されている様子を撮影し、アニメーション制作の参考にしています。
Webサイト上でのアニメーション調整時、まずは実物のレコードと同等の速度でレコード盤面を回転させてみました。そうすると、思ったよりもスピードが速く、レコード盤面のイラストや文字情報が見えにくくなってしまうことに気付きました。
そのため実物のレコード回転速度を忠実に再現するのではなく、Webサイトで表示したときに見やすくてレコードらしさが感じられる回転速度になるように、フロントエンドエンジニアに協力をいただいて調整を重ねています。
※ 動画は許可をいただいたうえで撮影しています。
アニメーションが重要なサイトデザインのため、依頼主へリニューアル提案をするにあたり、静止画のデザイン案に加えて「動画のアニメーションサンプル」も制作しました。
※ アニメーションサンプルの制作ツールはAdobe After Effectsを使用しています。
アニメーションサンプルを制作して感じたメリットは以下の3点です。
After Effectsを使用して動画を制作するのは今回が初めての試みです。アプリケーションの操作方法やアニメーションサンプルの制作方法など、ほぼゼロから調べながら制作しました。
手探りで進めていくことになったのですが、キーフレームやイージングなどの概念をあらためて学ぶきっかけにもなり、得られたものは大きいと感じています。
コーディング(実装)の精度は、サイトの完成度に大きく影響する重要なプロセスだと考えています。
本案件ではビジュアルデザインやアニメーション設計を私が担当し、実装を別のエンジニアに担当していただきました。
コーディングにおいて元のデザインの再現度を高めるために、デザインデータの各要素の配置座標やフォント指定などを記載したコーディング指示書を作成しました。
指示書をエンジニアに共有して実装時の調査負担をなるべく減らすことで、実装を進めていただきやすい環境づくりに努めました。次の画像はコーディング指示書の一例です。
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