2020.9.8
集中力向上や効率化のために使っている道具をまとめました。この記事で紹介している道具は、主に集中しやすい環境づくりを目的としています。デザイナーやフロントエンドエンジニアの視点も含まれているかと思います。
主に次のことを目的としています。
東プレのRealforce(リアルフォース)というキーボードです。US配列(英語配列)キーボードのキー配置の合理性に魅力を感じて、JIS配列(日本語配列)キーボードから切り替える際に購入。
キー入力負荷が最も小さいAll 30g荷重で、テンキーが付いているRealforceを使いたいと思い、その条件に合ったR2A-US3-BKを選びました。以前使っていたのはRealforceのJIS配列キーボード(型番SJ38C0)です。
macOSで特に問題無く動作し、使いやすく満足しています。Realforceにはたくさんのモデルがありますが、All 30g荷重、テンキー付き、US配列の3条件がそろったモデルはR2A-US3-BKが発売されるまで見当たりませんでした。なので発売を楽しみに待っていました。
macOSで使うにあたり、Karabiner-Elementsというアプリケーションでキーバインディング(物理キーと実行されるキーの組み合わせ)を変更しています。Karabiner-Elementsによって、R2A-US3-BKをApple純正キーボードのキー配列に近づけられます。例えば次のことができます。
このカスタマイズにより、US配列のキーボードでありながらローマ字入力と半角英数入力を頻繁に切り換える日本語入力もしやすい環境にできます。これがJIS配列キーボードからUS配列キーボードに切り替える決め手になりました。Karabiner-Elementsは自分にとって必須のアプリケーションです。
JIS配列キーボードを使っていたときはタッチタイピングを意識せず、我流の打ち方でした。US配列のR2A-US3-BKに変えてからタッチタイピングを意識して入力するようにしています。
いまだに手元を見てしまうこともありますが、前よりキーボードを見ずに打てるようになってきたのも利点です(サブディスプレイにタッチタイピング練習用の画像を表示しています)。
集中力向上のため初めて購入したノイズキャンセリングヘッドホンです。レビューを調べたり、実際に装着したりして効果を実感したので購入しました。外部の音を完全に遮断できるわけではなくノイズは残りますが、密閉型ヘッドホンと比べるとノイズ遮断効果が高いです。
使うために充電が必要であったり、充電中に使えなかったりするデメリットはありますが、ノイズキャンセリングによる集中力向上が主な目的なので愛用しています。
密閉型ヘッドホンのSennheiser HD 598 CSと使用感を比較すると、WH-1000XM3のほうが優れていると感じます。それまで開放型ヘッドホンを使えない場合は、HD 598 CS(密閉型)を使っていましたが、WH-1000XM3購入後はHD 598 CSをほぼ使わなくなりました。
それくらいWH-1000XM3が便利で使用頻度が上がっています。WH-1000XM3とHD598 SE(開放型)は併用しています。今後のモデルやファームウェアで、ノイズキャンセリング性能や充電のしやすさが上がっていくと嬉しいです。新製品としてWH-1000XM4が発売されたようです。
※名前が似ていますが、Sennheiser HD598 SE(開放型ヘッドホン)とSennheiser HD 598 CS(密閉型ヘッドホン)は別のヘッドホンです。
ディスプレイに取り付ける形状のデスクライトです。主に目の負担軽減、読書、メモ、スケッチの用途で購入しました。ディスプレイへの光の反射を抑えた設計になっていて快適に使えています。手元でスイッチのオンオフや光量調整がしたかったので、ScreenBar Plusを選びました。
デスクに向かうときはほぼ使っています。PC操作のほか、読書時にも手元が明るくなるので便利です。iPadでKindleの書籍を読むときにも使います。
光が真下に向くように設計されており、ディスプレイの反射光をかなり抑えてくれます。一般的なデスクライトとの1番の違いは恐らくこの点です。ディスプレイのベゼル部分に引っかけて設置する構造のため、ベゼルが狭い(約8mm以下の)ディスプレイだと取り付けにくいかもしれません。総合的には使いやすく満足しています。
ディスプレイスタンドの上位互換となるモニターアームです。Amazonベーシックのモニターアームは、Ergotron(エルゴトロン)製モニターアームのOEM製品のようです。非光沢な材質であることと耐久性が高そうと感じたため購入しました。
重くて取り付けに苦労しましたが、1度モニターアーム化するとディスプレイスタンドが無くなり、デスクスペースが広がるのが魅力です。例えばキーボード奥のスペースにUSBハブや外付けHDD、小型のBluetoothスピーカーを置けるようになります。
自分の場合は27インチのディスプレイ2台に対して、2台のモニターアームを取り付けて使っています。モニターアームによってサブディスプレイを動かしやすくなるメリットもありました。
ペンタブレット「Intuos」のプロペン(KP-503E)用木製グリップです。標準のラバー材質グリップから交換したくて2018年8月に購入。クラフト作品の販売サイト「Creema」で、木工作家のmicchi-さんに依頼して制作していただきました(手づくりのため受注生産とのことです)。
Intuosのプロペン(KP-503E)の純正グリップ部分はラバー素材でできています。使い始めは良いのですが、数ヶ月ほど使い続けてると経年劣化による加水分解によって、ラバー部分がベタベタとした質感に変わっていくデメリットがあります。ラバー材質なのでグリップ自体が伸びていく(グリップ力が下がる)問題もあります。
その問題を解決したくて、ラバー以外の素材でできているグリップを探し始めました。Wacom純正の木製グリップは現在は取り扱っておらず、木製グリップを探していたところ木工作家のmicchi-さんの作品を見つけました。
木材の種類を選べたので、屋久杉で制作を依頼しました。とても良い仕上がりで満足しています。商品到着後に木製グリップのメンテナンス方法について質問した際に、丁寧なアドバイスをいただけたことにも感謝しています。
快適にゲームを楽しみたい、デザインやコーディングにも問題なく使いたいと思い、2017年に購入した27インチのディスプレイです。画質が良好で色の表現力も高いです。ゲーミング用に設計されていますが、デザインやコーディングなどの用途にも問題無く使えています。
※2020年9月時点で販売は終了しているようです。
ベゼル幅が狭く、正面から見たときに画面に集中しやすいデザインだと感じます。使用感が良く満足しています。カラーモードはsRGB指定で使っており、色を鮮やかにしたり、コントラストを上げたりはしていません(ポートごとに設定を変えることはできます)。
2020年現在、ゲームやデザイン、コーディングなど自分の使用用途では、4Kや5KのディスプレイよりもWQHD(2,560×1,440)のほうが使いやすいと感じています。
ただ今後5K以上の画面解像度ディスプレイが普及していく過程では、Foris FS2735が活用できるシーンが減っていく可能性があります。今から購入するのであれば新製品の発売を待つか、EIZOのFlexScanシリーズを検討したほうが良いかもしれません。
残念なことに2020年9月時点でForis FS2735の後継機が発売されておらず、今後発売されるかも不明です。Foris FS2735の品質に満足しているので、今後もForisの新しい27インチディスプレイが発売されることを強く望みます。
USB機器用の切替器です。2台のMacを1台のキーボードと1台のペンタブレットで操作したくて使い始めました。
1台のキーボードやペンタブレットをスイッチの切り替えによって複数のMacで使えるようになり、USB機器の抜き差しが不要になるのが大きなメリットです。まれに切り替えがうまくいかないときがありますが、スイッチを何度か切り替えることで正常に動きます。基本的に安定して使えています。
デスク下に取り付けるタイプのケーブル収納トレーです。金属製で頑丈かつ耐久性が高そうと判断して購入しました。
2つ購入してケーブルや電源コード、電源タップを収納するために使っています。デスク下に浮かせた状態で収納できるのが利点です。
以前はBlueloungeのCableBox(ケーブル収納ボックス)を使っていましたが、Garageのケーブルトレーに置き換えました。自分の環境ではCableBoxの上位互換に感じます。CableBoxは別の用途で使うようになりました。
ヘッドホンの収納器具です。2台のヘッドホンと1台のヘッドセットを収納するために、2台のヘッドホンホルダーを購入しました。クランプ部分や本体が小さくて頑丈そうと感じたのが購入の決め手でした。
別のヘッドホンホルダーから買い替えました。以前使っていたヘッドホンホルダーはやや大きめで扱いにくかったのですが、今回購入したK&Mのものは小型で扱いやすいです。デスクにしっかりと固定できて実用的です。
腱鞘炎の予防と対策のために購入しました。キー荷重が30gと軽いキーボード(R2A-US3-BK)やペンタブレットを使って手首や指の負担を減らし、腱鞘炎をなるべく抑えるように工夫していますが、腱鞘炎になるときにはどうしてもなってしまうので手首用のサポーターを購入しました。
腱鞘炎を治すためのものではないので予防の目的で使っています。腱鞘炎は1度発症してしまうと、数日〜長いときは3週間程度は痛みが続きます(個人差があると思います)。
以前悪化した際には指や手首のしびれと痛みが同時に起こり、iPhoneの画面をタップするだけでビリッと電気が走るような痛みを感じるようになりました。その後、画面のタップさえまともにできなくなりました。
腱鞘炎と医師の診断を受けた際、「ビタミンを摂って回復を早められることはあるが、根本的には手を使わず休ませる以外の回復手段が無い」と教わりました。そのため予防として、PC操作をする際にはなるべく両手に付けるようにしています。
Muellerの親指サポーターも試してみましたが、自分にはZamstのほうが合っているようでした。Muellerの親指サポーターはZamstのサポーターよりしっかりと固定されるため、安静にして完全に動かさない場合に良さそうです。
文章表記(主に漢字とひらがなの使い分け)をなるべく統一したいと思い、その基準として使っています。迷った単語に対して毎回辞書を引くような手間はかかりますが便利です。
『記者ハンドブック』は第11版と第13版の2種類を使ったことがあるのですが、第13版のほうが使いやすいです。第13版では単語がサンセリフ書体になったことと、第11版よりもページをめくりやすい紙質に変わっているようで、道具として使いやすくなっていると思います。
一方で『記者ハンドブック』は便利ですが、万能ではないです。載っていない単語もあり、「漢字表記と平仮名表記のどっちだろう…?」と迷うこともあります。載っていない単語は調べて、どう使うかを自分で判断します。
それでも表記を統一しやすくなるのでメリットが大きいと思っています。Webサイトやアプリケーション、ブログ、オウンドメディア運営でも文章表記を統一しやすくなります。表記統一の観点で、ブログやオウンドメディアを複数人で運用する際にアドバイスしてきたことの1つでもあります。
集中力の維持は自分が思っているより難しいです。非効率な道具を使うことによる効率の低下は、時間だけではなく集中力や思考力が失われる原因になると考えています。なので道具で解決できそうことは道具で解決したいです。何より新しい道具を試す楽しさや発見の面白さ、ワクワク感があります。
身近な道具はほぼ毎日使います。長く使いたいと思える納得のいくものを見つけられると、制作に集中できて効果や満足度が高まると思います。